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明石石油 社長ブログ 明石石油5代目社長・明石真が、日々の思考をつづります

46歳の誕生日を迎えました2024.2.25

ブログの更新、だいぶご無沙汰してしまっています。ここ数年、誕生日にはその時感じていることをありのままブログに綴っていたので、今年も記録に残そうと思います。

 

45歳の1年を振り返ってみると、仕事で大きな変化があった1年でした。あげればたくさんありますが、一番お伝えしたことを書かせてもらいます。

 

昨年7月より、新規事業としてグループ会社の「明石ファーム株式会社」を立ち上げ、農業に参入をしました。新規就農でミニトマト農家をやっている高校時代の同級生2人を巻き込み、トマト栽培の既存のビニールハウスの農場44aの事業譲渡を受け、いきなりかなりの規模感でスタートしました。

 

農業に関しては何のノウハウもない私ですが、農業系ベンチャー企業の株式会社 Happy Quality様と業務提携を結び、トマトの栽培技術支援をいただき、同社のブランドトマトである「ハピトマ」の生産がはじまりました。たまたま同級生にトマト栽培の経験者がいてくれたので、農業への新規参入が実現しました。同級生の二人には感謝です。

 


同級生の中村くん(写真左)、伊熊くん(写真右)

 

農業に参入して、一番感じるのは、生き物、自然が相手という難しさです。工業製品のよう、こうすれば、このような結果が得られるといったマニュアル通りにはいかず、常に変化する環境の中で、ベストな選択を模索していくわけですが、どこか判断ミスがあると、最後のトマトの出来に大きな影響が出てしまう、、、生き物、自然に真剣に向き合い、繊細で気を使う、それが農業だと感じているところです。現場はそのような毎日なので、おいしい理想的なトマトが育った時は、また格別の喜びがあるわけです。これこそが農業の醍醐味だなと、農業の難しさ故の楽しさも同時に感じているところです。

 

農業の難しさを痛感してみると、スーパーマーケットに野菜が当たり前に並んでいることは、実はすごいことだなとも思ってしまいます。ひとりの消費者としての視点しかなければ、価格の安さというのは購買の大きな判断要素になるわけですが、実際に農業に携わってみると、逆に「こんなに安くていいの?日本の農家さんは大丈夫だろうか、、、」とさえ、思ってしまいます。

 

日本は長らく、デフレ経済から脱却できず、いい物をより安くという流通が当たり前に定着してしまいました。農家さんはいい物を作ろうとがんばっています。しかし、いい物を作っても、イコール高く売れるかと言ったら、それは別問題なのが流通の難しいところ。どうやったら、安定した適正な価格で買っていただけるか、ここを真剣に考え、取り組まなければ、日本の農業は衰退していってしまう、、、そんな危機感を感じています。

 

当社が地域に根差した企業として、農業に取り組む意味は、ここにあるのではないか、、、つまり、いい物を作るのは大前提として、流通までしっかり考えて、農業がビジネスとして成り立つようにできたら、、、地域の企業が地域の農業を支えていく時代になっていくことで、日本の農業を守ることができるのではないか、そんな壮大な夢を持つようにまでなってきました。

 

まだまだチャレンジははじまったばかりですが、地域の農業の持続的な発展に貢献できるよう、力を注いでいきます。

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